院長の想い
私は陸上競技の長距離選手でした。
高校から親元を離れ部活動一色の毎日の中、極度のストレスやプレッシャーとカロリー理論という間違った知識での食生活を行ったため生理が3年間止まりました。
生理がこなくて楽、と安易に考えていましたが、私の体は更年期と同じ状況になっていました。
骨の形成に関わる女性ホルモンが出ない為、骨がもろくなり、腰と左足の疲労骨折も経験しました。
大学に入り精神的にも落ち着いたのか生理が再び始まった時には、あまりのお腹の痛さに震えが止まらず、原因が不明だった為に救急車で運ばれ、入院をするほどの事態になりました。
体が正常に戻った後の陸上の成績は驚くほど伸びましたが、それまで無理してきたひずみにより脊椎分離症となってしまっていた腰は弱く、選手生命を絶つきっかけとなりました。
私の場合その前に対処できましたが最悪の場合は、生殖器に重大な影響を及ぼし一生後悔することにもなりかねませんでした。
自分の体で経験してきた様々な出来事は鍼灸師として活動する為の下積みだったんじゃないかと今改めて思っています。
だからこそ体の不調に気づいていながらそのままにして頑張ってしまっている方々を救出できるような、身体の声を聞いてあげられる鍼灸院でありたいと思っています。
不調は敵ではなく身体のありがたいSOSです。
その場その場でその声を聞いてあげなければ取り返しがつかなくなります。
本当は自分の体のことは24時間常に一緒にいる患者様ご自身が一番知ろうと思えば知れるはずです。
最終的には、当院にも頼らず、患者様自身が自分と向き合い、ある程度自分の不調はどうして起こるのかわかるようになるよう、気づきのきっかけの場にしていただけたら幸いと思っています。
私の使命は、鍼灸師としてそして母としてあらゆる方面から生涯勉強をし、それを患者さんに的確にアウトプットし、患者さんだけにとどまらず地元の皆さんすべての人生を明るい方向に導いていくお手伝いをすることだと思っています。